Oculus for Businessはご購入いただけなくなりました。Metaの最新のビジネス向けVR、Meta Quest for Businessについて、詳しくは こちらをご覧ください。
成功事例

最先端の医療技術の導入を促進

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会社名

Johnson & Johnson Institute


業種

ヘルスケア・医療


開発会社

Osso VR

Johnson & Johnson Instituteが、Osso VRソフトウェアとOculus for Businessプラットフォームを用いて外科トレーニングとチーム連携を強化

Johnson & Johnson InstituteとOsso VRがOculus for Businessを用い外科トレーニングとチーム連携を強化している事例を紹介します。

外科トレーニングは100年前からあまり変わっていません。まずはベテラン外科医の手術を目で見て学ばせ、1人で手術できるようになるまで任せる範囲を少しずつ増やしていくのです。しかし、Johnson & Johnson Medical Devicesのグローバル教育ソリューション担当副社長のSandra Humbles氏によれば、この方式は現代では維持できないと言います。「テクノロジーの発展によって新しい手術法が次々と生まれており、今や外科医は、これまで以上に多くを学ばなければならないのです」。
Justin Barad医学博士もこれに同意します。整形外科医でありソフトウェア開発者でもあるBarad博士は、手術室での長年の不満からOsso VRを設立しました。「手術のたびに新しい医療機器を使わなければならず、その場でインターネットを検索して使い方を調べるありさまでした。患者さんはすでに手術台に載っているのに、ですよ」と博士は言います。「学習曲線のデータ的に新しい手術法の習得には100症例の経験が必要なのですが、すべてを十分に学習する時間がないため、安全上の理由から新しい機器を使用しないことがよくありました」。
新しい医療機器の中には、効果が期待できるものであっても、外科医が安心して使用できるようになるまでにかなりの量のトレーニングが必要になるため、広く採用されていないものがあります。また、従来のトレーニング方法では、外科医のパフォーマンスの測定や、客観的なフィードバックの提供は行われていません。
脛骨の髄内くぎ固定のシミュレーションで、Osso VRのトレーニングを受けた医学生は、受動的な学習ツールによるトレーニングを受けた学生と比較して
233%
高い得点*を獲得

適切に完了できたステップの割合も、受動的なツールによるトレーニングを受けた医学生と比べOsso VRのトレーニングを受けた医学生の方が
252%
高い結果に*
*Journal of Surgical Education、「Randomized Trial of a Virtual Reality Tool to Teach Surgical Technique for Tibial Shaft Fracture Intramedullary Nailing」、表3および4。

バーチャルリアリティで外科トレーニング体験を構築

2017年、Johnson & Johnson Instituteの教育テクノロジー・イノベーションチームは、外科医が整形外科インプラントを埋め込むトレーニングを行うためのVR体験を開発しました。この実験でVRに将来性があることは確認できましたが、トレーニングの規模を拡大できない点がネックでした。そこでチームが目をつけたのが、Oculus for BusinessとOsso VRです。
「Oculusのフォームファクターは、以前のソリューションよりも移植性に優れています」とチームディレクターのTim Mauri氏は言います。またOculus for Businessソフトウェアでは、数千とは言わないまでも数百台のトレーニング用ヘッドセットなら簡単に用意できます」とチームディレクターのTim Mauri氏は言います。同氏のチームは、デバイスマネージャなどのOculus for Businessの機能も最大限に活用しています。「医療のような規制の厳しい業界では、トレーニングに適したヘッドセットとコンテンツを必要なときに使えなければ意味がありませんが、このプラットフォームならそれを実現できます」。
Osso VRはJ&J Institute向けのトレーニングカリキュラムの開発を継続しており、これまでに完成したモジュールは優に10を超えます。どのモジュールでもOculus Questヘッドセットを装着するだけで、患者へのリスクを心配することなく、リアルなバーチャル環境で手術の手順を学ぶことができます。Osso VRのJustin Barad氏によれば、手順を覚えることで実際の手術でのミスが減り、効率も上がると言います。「モジュールには、外科医のスキルレベルと熟練度を確保するためのチェックポイントも組み込まれています」と説明します。
新型コロナウイルス感染症の流行期には、待機的手術の中止に伴い、研修医のトレーニングの継続を求める大学病院から、J&J InstituteとOsso VRへの依頼が急増しました。Mauri氏は次のように語ります。「大学病院で熟練の外科医が不足してしまう事態を避けるため、こうした依頼には急ぎの対応が必要です。それに応えるのが、Osso VRが開発し、Oculusが支える、類まれなVRソリューションです。その有効性は、客観的なデータによって裏付けられています」。

We knew VR could help surgeons learn new procedures faster than traditional teaching methods like watching videos or reading textbooks...what would have been nearly impossible just a short while ago is now within our reach thanks to Oculus.”

Sandra Humbles氏
Johnson & Johnson Medical Devices、グローバル教育ソリューション担当バイスプレジデント

困難な時期にリモートで連携を実現

Oculus for Businessプラットフォームにより、外出規制期間中も、両チームのメンバーは連携を続けることができます。メンバーはOculus Questヘッドセットを装着してバーチャルミーティングに参加し、バーチャルホワイトボードを使ってアイデアを出し合ったり、イベントを企画したりしています。Tim Mauri氏は、ビデオ会議の2D体験よりも、VRミーティングの没入感を気に入っています。「バーチャルリアリティならチームメンバーとハイタッチができます」とMauri氏は言います。「他人との接触を何週間も制限された後にこうした体験ができれば、自分は、他の人と一緒に仕事をしているのだと実感できます」。

今後に向けて

「Oculus Questヘッドセットの移植性とOsso VRのサポートにより、VRトレーニングプラットフォームへのアクセスをかつてない早さで展開できるようになります」とSandra Humbles氏は述べています。「世界中のあらゆる病院の外科医がVRを利用できるようにしたいと考えています。私たちが重視しているのは、操作手順のトレーニングと並んで、時間効率と費用対効果が高く、測定可能な方法で製品を安全に利用できるようにすることです」。

Johnson & Johnson Instituteが持つ強み

低リスク・高リターン

無限に繰り返し可能

客観的事実に基づくインサイト

The Oculus Quest headset offers the most premier VR experience for surgical training.”

Justin Barad医学博士
Osso VR、創業者兼CEO
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